杉玉が軒先にぶら下がると、それは新酒ができましたよ、というサイン。
酒林(さかばやし)とも言いますね。
青い杉玉が赤く色づきだすと、呑み頃なんだそうです。
テレビ新潟さんの生放送番組
新潟一番の撮影で慌しい一日を送ったその翌日、当社新潟工場プリント担当のR女史に連れられて、酒蔵見学に行きました。
あくまで営業ですw
まぁ、わたくしのいる本社は土曜日はお休みなので、ご容赦下さい。
玉川酒造さん
雪がありえないくらい盛っていますが、これは積もった雪ではありません。
積もったというよりは、積んだのですね。
わけはのちに話します。
早速、蔵の中を案内していただきます。
洗米(もしかしたら精米かも)
長いホースの中を、高いところから水と一緒にぐるぐる回って降りてくることで、綺麗になるのだそうです。
お酒造りに使うお米は、ご飯になるお米とは微妙に違います。
いわゆる酒米は、中央部分にデンプン質があるので、精米というのは不要なまわりを削ってやるのです。
削るというより、磨くといったほうが正しいかも。
蒸米。
文字通り、下にある巨大な釜でお米を蒸しているのです。
職人さんたちが一所懸命撹拌して、冷ましています。
このあと、別室(麹むろ)で作られた麹と合わさって発酵し、お酒となります。
タンク。
樽とは違うかな。
発酵中に入れる樽は蓋がないはずですから。
発酵中に蓋を閉めたら加圧して蓋がぶっとぶはず。
だから、これは出来上がったお酒を入れるタンクだと思います。
7185リットル入ります。
ジャパン風にいうと、三九石(こく)八斗(と)七升(しょう)九合(ごう)。
1合徳利でいうと39,879本分。
一生のうちで呑みきってしまうつわものもいるそうです。
僕だったら10日で1升だとして23年にすると
8,395合。
まだまだひょっこですw
引いた画像でないとよくわかりませんが「ふね」というお酒を搾る装置です。
このなかに布に入れた原酒を入れ、上から圧搾すると透明なお酒と酒粕に分かれます。
現在はアコーディオンのような装置で絞っているそうです。
冒頭にあった雪山の下の扉に入ります。
ご案内いただいているお姐様は、当社新潟工場プリント担当R女史の元同級生の方です。
いろいろお世話になりました。
扉を通って階段を降り、地下室に着くと
そこにはお酒がずら~っと。
そとはもちろん寒いですが、ここも寒い。
実は真夏でも冷蔵ナシで寒いのです。
こういうからくりです。
冬場積もった雪を、この貯蔵庫の上に積み上げておくのです。
天然の冷蔵庫。
左上が積もった(積んだ)雪で、右に行くにつれ春になりますね。
左下は真夏ですが、まだ雪はシートの下に残っています。
結局11月ぐらいまで雪は残り、そうこうしているうちにまた雪が降ってくる。
結局1年中貯蔵庫の上には雪があるって言う寸法です。
厳しい自然環境の中で生きている人間の英知がここにあります。
だから「ゆきくら」
さて、ここからはお楽しみ♪
ずら~っと並ぶ、玉川酒造さんのラインナップ。
10種類ありますが、すべて試飲(利き酒)可能です。
※可能かどうかは事前に下記へお問合わせ下さい。
玉川酒造さん
早速利き酒開始♪
こういうとき電車はいいですな~♪
本醸造、純米、純米吟醸、大吟醸。
中にはコーヒーフレーバーのお酒や、46度のウォッカみたいなお酒や、オーク樽で寝かせた洋酒のような香りのお酒もあります。
46度のお酒はやばいです。
含んだ瞬間口の中が乾きました。
ドライマティーニのようです。
なかでも、この「越後ゆきくら」玉風味は、
山田錦に協会酵母、精米歩合40%という、いわゆるYK40。
王道の中の王道をいく大吟醸です。
フルーティで実に爽やかな香りが喉から鼻に抜けていきます。
まさに美酒です。
純米じゃなくて本醸造なのが憎いです。
わたくしは、純米よりアルコールを添加した本醸造が好き。
辛口の酒が大好きなのです。
なので本醸造の「越乃玉梅」の一升瓶を買いました。
玉川酒造さん、ご案内いただいたお姐様、ありがとうございました。
もっとゆっくりしたいですが、新幹線の時間が迫っています。
駅まで送ってもらう道すがら、車窓から雲間に霞む八海山が見えました。
R女史から頂いた大根2本と巨大白菜、先ほど買った一升瓶を抱えて新幹線に乗り込み、またコンクリートジャングルへ帰ります。
新潟は来るたびに離れがたくなりますが、帰ってふろふき大根で「越乃玉梅」を一杯やり、旅の疲れを癒しました。
星ニットの製品は、こんな自然豊かなところで作られています。
本社スタッフH記
テーマ:お酒 - ジャンル:グルメ
- 2012/01/26(木) 14:02:39|
- 新潟工場だより
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